CCCが強い話
T2CCCはキャパシタリチャージ時間を20%改善できる。T2キャパシタセーフガードはシールドブースターのキャパシタの利用量を15%改善できる。T2メモリーセルはキャパシタ容量を20%改善する。一見するとキャパシタセーフガードよりCCCのほうが効果が強そうだし、さらにメモリーセルはCCCの上位互換であるように思える。どうなのだろうか。
Capacitor Recharge Rateとは
出典元 : EVE university wiki(いつもありがとうございます)
青のグラフは、電池残量を0にした後のキャパシタ回復の推移を視覚化したものです。ほぼ0に近いと回復が遅く、その後急速に回復速度が高くなっています。80%を超えると今度は急激に回復が遅くなっているのが見て取れます。黄色のグラフは青のグラフから回復量のみを取り出したグラフです。20~30%あたりでキャパシタの秒間回復量が最大となっているのが見て取れます。ピーク時には、キャパシタの平均リチャージ量の2.5倍程度の回復量となります。
とまあ、こんなグラフなので、秒間のキャパシタ供給量を計算しようとするとちょっと大変です。大変な計算をしてくれたプレイヤーが居るらしいので、その調査結果を引用してみようと思います。
出典元 : EVE university wiki
C = 現在のキャパシター量
Cmax = キャパシター容量
dC/dt = 秒間当たりのキャパシタ回復量
T = キャパシターリチャージ時間
分かりづらいので、実際に数を入れて確かめてみることにします。
キャパシタ最大量を1000GJ、キャパシタリチャージ時間を625sとしてみます。
すると
回復量 = 10*1000/625 * (sqrt(C/1000) - C/1000) です。 Cを変数としてグラフにしてみます。GeoGegebraで描画します。
でました。
どうやら秒間最大回復量は4GJなようです。
まずはT(キャパシタリチャージ時間)の変動から計算してみます。T2CCCを載せてTを20%改善してみましょう。
Tを0.8倍すると、キャパシタの秒間回復量は1.25倍になりました。
次にT2メモリーセルを載せてみます。キャパシタの容量を20%改善してみます。
T2メモリーセルの場合、キャパシタの秒間回復量は1.2倍になりました。CCC使ったほうが良いですね。
キャパシタセーフガードについて(シールドブースターの消費電力を減らすリグ)
キャパシタセーフガードはシールドブースターのキャパシタ使用量を減少させる素敵なリグです。待て本当に素敵なのかこいつは。CCCのほうが高い時点でちょっと嫌な予感がします。いや、かなり嫌な予感がします。試してみましょう。
キャパシタが不安定な場合
CCCを載せるとキャパシタの秒間回復量が1.25倍となります。セーフガードを載せるとキャパシタ使用量が0.85倍となります。もちろんほかにもABやシールドハードナーなどが載っている場合、シールドブースターが占める電力消費割合は小さくなるので計算は少し複雑になりますが、ここではシールドブースターが占める割合を100%として扱うこととします。現在のキャパシタが不安定かつ、リグを載せても安定しない状況を想定します。また、計算に用いるシールドブースターの電力対効果はデフォルトで2を用いることとします。
前提1 : キャパシタ最大量を1000GJ、キャパシタリチャージ時間を625s
前提2 :シールドブースター1GJ当たりの回復量2HP
回復量 = 秒間回復量4GJで回復量8HP
T2CCCを載せた場合
回復量 = 秒間回復量5GJで回復量10HP
T2セーフガードを載せた場合
1GJ当たりの回復量は、100/85倍されます。(2.3529)
回復量 = 秒間回復量4GJで回復量9.41176HP
セーフガードよりCCC使ったほうがいいですね。セーフガードを使う場合はキャパシタが足りない状況だと思うので、なおさらCCCで良いということになります。CCCを載せた場合よりもセーフガードでキャパシタを使い切るまでの時間が伸びたのだとしたら、それは電力効率が改善されたというよりは、消費電力が減ってキャパシタ最大量を消費しきるまでの時間が伸びているからというのが理由なようです。
しかもシールドリグにはシグネチャ半径のペナルティあります。
CCCにはペナルティはありません。
(青電池を使いながらシールドブースターを回したいときにセーフガードが使えると思います。しかしアンシラリが存在するので、実際に使うことは無いのかなと思います。未検証。)
結論
CCCが強い